テルモスランチとは?

昔から登山家は魔法瓶のことをテルモスと呼んでいます。

世界で最初に魔法瓶を開発したドイツの「テルモス社」が買収され
(現在は日本の企業です。)
会社名が英語読みの「サーモス社」となってしまった現在でも
私たち登山家からとって魔法瓶=テルモスです。

象印社製でも、タイガー社製でも、サーモス社製でも、メーカーは関係無く
魔法瓶=テルモスと呼んでいます。


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私が使っているテルモスは・・・・サーモス社製の「チタンボトル」です。

最近ではPlatypus(プラティパス) やCAMELBAK(キャメルバック)など
フニャフニャな容器で水を持っていく方も多いようですが・・・
(私も縦走などの予備用の水に使っています、これはこれで便利です。)

でも、やはり、私はテルモス(魔法瓶)が一番好きです♪
夏、冷たいものを入れておいても結露でザック内の荷物を濡らすこともなく
冬、水を入れても凍結することもなく、お湯なら、いつまでも暖かい。

テルモスに熱湯を入れておけば・・・
山頂でコーヒーやスープを飲んだり、カップラーメンを食べるのに
寒さに震えながらバーナーで湯を沸かすのを待つ必要は無いです。
重たいバーナーやガス缶を持っていく必要は無いです。

いかにも登山初心者という感じの方が
登山用品店の店員さんにすすめられるがままに
お高い「ハイドレーション」を揃えている姿を観ると・・・ちょっと悲しいです。
みんなにもっともっと、テルモスの良さを知ってもらいたいなぁ。。


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そんなことを考えていた、ある時。
前日の夕飯で残ったシチューを温め直して、テルモスに入れて山に持っていったら
6時間後でも十分暖かく、頂上で調理する手間無く
美味しく食べらることに気がつきました。

「これは研究する価値がありそうだ」と
試行錯誤をしているうちにたどり着いたのが
「保温調理」や「余熱調理」という調理法でした。

朝、テルモスの中に沸騰させた食材を入れるだけで・・・
昼、頂上に着く頃には、余熱でしっかり熱が通って
できたての料理が出来上がっていたら・・・

*重たいバーナー&燃料&食材を持っていく必要が無い。
*頂上で凍えながら調理する必要がない。
*美味しい手作りのアツアツ「山ごはん」。
*登山前の早朝にバタバタとお弁当を調理する必要がない。
*夏のお弁当でも食中毒になる心配が少ない。

まさに・・・山ごはんの革命ですよネ!!


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はじめは、サーモス社製の「チタンボトル」をテルモスランチに使っていました。

たとえば・・・軽く炒めた豚肉、切っただけの人参、大根、ごぼうを入れて
だし入り味噌と熱湯を入れて、しっかりフタを閉めて、登山へGo!!!

6時間後の頂上で温度を測ってみると・・・67.1度!!!!

十分、暖かい「豚汁」が出来まていました。

野菜たちにも完全に熱が通っていて、まさに「食べ頃」です。


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でも、サーモス社製の「チタンボトル」では口が狭く
コッヘルなどに移し替えなければ食べづらかったです。。( ̄_ ̄ i)
それでもしばらくは、我慢して「テルモスランチ」のレシピを作り続けてきたのですが・・・


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最近、そんな悩みの答えをホームセンターで見つけました。

登山用品店では見たことのない商品。
サーモス社製の「真空断熱フードコンテナー」というテルモスです。

口広に出来ているので、とっても食べやすいです。
これは「テルモスランチ」の為のテルモスといっても過言じゃないですネ〜♪
もう食べるための器を持っていく必要もありません!!!

これまでに私が数年間書き溜めた「テルモスランチ」のレシピを
この「真空断熱フードコンテナー」で、もう一度作り直して
写真を撮りながら、順次アップしていきたいと思います。

テルモスランチ」のコツや注意点など、その都度、ご紹介します。


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手間ヒマかけて頂上で作る「山ごはん」はとっても美味しいのですが・・・
たまには、こ〜んな、お弁当レシピも楽しいですヨ♪

もちろん、登山だけでなく、オフィスランチにもどうぞ♪